今回の学習法のテーマは「ざっくり学習」です。
宅建士試験ではざっくり学習をすることで勉強の効率が格段に上がります。
その点について解説していきます。

 

 

ざっくり学習とは

まず、「ざっくり学習」について、ざっくり説明しておきます。

ざっくり学習とは・・・細かい部分にこだわらないで、とりあえずテキストを読み進めていく学習のこと

学生の頃の勉強といえば、先生が書いた板書を必死にノートに写して、単元ごとに小テストなんかもあったりしながら、少しずつ単元を進めていく。
そんな感じだったと思います。

ただ、資格試験でそれをやるのは非常に危険です。
特に、独学で宅建士試験の受験勉強をしているような場合には注意しなければなりません。

 

コツコツやるのがなぜ良くないか

一見するといい勉強法にも思える「コツコツ学習」ですが、次のようなデメリットがあります。

・時間配分が難しい
・後半になると前半の部分を忘れがち
・どこを勉強しているかわからなくなる

コツコツやると、単元のボリュームによって時間がやたらとかかる部分があったりします。
そうなると、最初の頃に計画した予定とどんどんずれていって、最悪の場合は消化不良のまま試験当日を迎えるなんてこともあり得ます。
完璧主義の傾向がある人は余計に注意しておきましょう。

そして、時間がかかる分、後半の部分を勉強する頃になると、最初の方にやった部分の知識が抜けてしまいます。
時間がかなり空いた状態で復習しても、あまり意味がありません。
復習までの間隔はなるべく短くする必要があるからです。

また、新しい知識を得ようとする学習では、とにかく迷子になりがちです。
必死に覚えているこの知識は、結局どの科目のどの分野の知識だっけ・・・
そういう事態になりがちです。
「そんな訳ないじゃん(笑)」
と思うかもしれませんが、私でも新しい部分の学習をしていると迷子のようになることが結構な頻度で起こります。
それでも気づけばまだいい方で、知らず知らずのうちに迷子になっていることもあります。

 

行ったことのない場所への旅行

みなさんがまだ行ったことのない場所へ旅行する計画を立てることを想像してみてください。

例えば、東京の浅草へ行く計画を立てようとするとき、まず何をしますか?
地図で浅草の場所を確認したり、路線図で浅草までの電車の乗り継ぎを考えたり、どうしても寄りたいところの目星をつけたり・・・
そういう「ざっくり」としたところから調べていくはずです。

最初から浅草の店を一軒一軒、住所に沿って覚えていくなんてことはしないはずです。

ではなぜ「ざっくり」とした調査から入るのでしょうか。

それは、ざっくり調べることで「全体像」を知ることができるからです。
浅草はどういう場所にあってどんな建物が有名なのか、というざっくりとした全体像をまず把握することで、浅草のことをなんとなく理解した上で、もっと細かい部分などを付け加えていきます。
何度も浅草を訪れることで、よりディープに知ることができて、覚えるつもりのあまりなかった路地裏の店まで覚えたりするものです。

これと同じことを宅建士の学習でやるわけです。

 

全体像を知ることで効率が上がる

宅建士の学習でも、まずは全体像を押さえておくことが大切になってきます。
これは他の資格試験でも同じです。

ある程度の全体像が頭に入っていると、迷子になる可能性も低くなりますし、時間があるときに細かい部分を詰めていけばいいので時間管理がしやすくなります。
そして、割と早い段階で復習の作業に取り掛かれるので、記憶の定着にも役立ちます。

結局のところ、全体像を知ることで学習の効率が上がってくるのです。

何より、一通り終わらせておけば、心に「ゆとり」ができます。
このゆとりが資格試験の受験では結構大きな意味を持ちます。

 

ざっくり学習のやり方

最後に、ざっくり学習の仕方を3つほど紹介します。
自分に合っているやり方でざっくり学習をしてみてください。

1 普段のテキストをとにかくざっと読む
2 入門テキストを読む
3 目次を使う

コストが余計にかからないので、普段使っているテキストをざっと読む方法がおすすめです。
ただ、どうしてもざっと読むことが難しいという場合には、「はじめの〜」のような、入門テキストを用意して読むのもいいかもしれません。
この場合は、なるべく自信が使っているテキストと同じシリーズの入門テキストを使用するようにしましょう。
テキストと違うシリーズのものを使うと、解説の順序がぐちゃぐちゃになったりして、余計に混乱のもとになったり時間を余分に使ってしまう可能性があります。

目次を使う方法もあります。
主に自分が勉強している場所を把握するために使うのですが、目次を参考にしてペース配分を調整したりすることもできます。
直前期には、苦手な部分をざっと確認するツールとしても目次は活躍します。

 

あとがき

「木を見て森を見ず」
という言葉があります。

資格試験では必死に一本一本の木を知識として得る作業が続きます。
ただ、それは森を見ないリスクにもなるのです。

最近の宅建士試験ではより深い「理解」が求められます。
全体を知ることで得られる理解も多いですので、ただ細かい部分を覚える作業をするのは危険です。
ざっくり学習で全体像をまずはつかむことを意識するようにしましょう!

 

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