難しい問題が出題されがちな権利関係ですが、ここでの得点は合否に大きく影響します。
内容の難しさもありますが、まずはその前段階でつまづいている受験生が多かったりします。

そこで、今回はその前段階の話である「用語」の重要性について解説していきます。

 

 

法律で重要な「用語」

権利関係の科目で出てくる「法律」は歴史のあるものばかりです。
特に重要な民法は、最近の改正で多少読みやすくなったものの、それでも明治時代に作られた名残がところどころに見られます。

また、法律に特有の用語(法律用語)というものがあります。
一般的に使われる意味とは違っていたり、そもそも日常でお目にかからない用語だったり、学習を始めてすぐの段階ではここがまずはヤマになってきます。

「善意・悪意」とか「瑕疵 (かし)」などが法律用語の例です。
善意を一般的な意味で捉えてしまうと問題文が全く意味不明なものになってしまいます。
瑕疵はあまり日常では使わない単語ですよね。

これらの用語をしっかり理解して、ようやく法律の内容の学習が始まることになります。

 

法律用語を軽く見ていると・・・

わからない法律用語を詳しく調べずに適当に覚えてしまうと、あとで大変な目に遭います。

まず、間違えて覚えてしまう危険性があります。
法律用語はぱっと見で似たようなものがあったりします。
これらを適当に覚えてしまうと、何のことについて聞かれているのかわっぱりわからなくなります。
成年被後見人を成年後見人と読み間違えたりしたら、意味が180度変わってしまいますよね。

そして、試験問題を解く時に無駄な時間を費やしてしまいます。
用語をしっかり理解していればすんなりと問題文が頭の中に入ってきますが、曖昧なままだと問題文から推測したりしながら状況を理解しなければなりません。
英語長文を読むときに単語を100%知っているか、80%くらいしかわからないかで読むズピードが変わったと思います。
わからない部分があると時間がかかりますし、間違えて解釈する可能性もあります。

宅建士試験は1問にかけられる時間が3分もありません。
(2時間を問題数で均等に割ると1問あたり2分24秒)
その限られた時間で決して短くない問題を読まないといけないのですから、無駄な時間を費やしてはいけないのです。

 

用語の調べ方

基本的には、わからない用語や知識があいまいな用語に出くわしたら、その都度調べた方がいいです。
直前期でどうしても時間が取れない場合は仕方ないですが、今現在勉強している受験生であれば調べる時間は十分にあると思います。

調べ方ですが、私の意見としてはネット検索で十分だと思っています。
ネットの情報は間違えた情報もある、というリスクもありますが、少なくとも法律用語を検索して上位表示されるようなものであれば、割と信憑性の高いものが並んでいると思われるからです。

時間をかけずにパッと調べられるという意味でも、ネット検索は適しています。
不安であれば2つくらいのサイトで調べて、同じようなことが書いてあるかどうかで判断するといいかもしれません。

自分はしっかり紙の辞書で・・・
という受験生向けに2冊ほど紹介しておきます。

デイリー法学用語辞典は、法律用語を調べるのに適した辞典です。
コンパクトながら、宅建士の試験学習で出てくる法律用語はしっかりと載っています。
法学部生や他の資格試験の学習にも最適です。

有斐閣の法律用語辞典はデイリーに比べて本格的なものとなっています。
掲載されている用語も多いですし、より高度な解説に触れることができます。
ただ、宅建士試験レベルであればここまでガチガチの用語集でなくてもいいのかなぁとも感じます。
法学部生、難関法律資格受験生用です。

 

あとがき

法律用語をしっかりと理解していないと、長い問題文を見るだけで億劫になってしまいます。
(法律用語を理解していてもあの長さは億劫になります・・・)
問題の本質を検討する前段階でつまずかないように、日頃から法律用語を調べるクセをつけておきましょう!

 

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