宅建士試験には「権利関係」「宅建業法」「法令上の制限」「税・その他」という、大きく分けて4つの科目があります。
このうち、どの科目から学習するべきかについて、今回は書いていきたいと思います。

まずやるべき科目は・・・
結論から先に言ってしまいます。
宅建士試験の学習で、まずやるべき科目は「権利関係」です!
テキストによっては「宅建業法」から書かれているものもありますが、最初にやった方がいい科目は「権利関係」になります。
この点について、「宅建業法」からやるべきだという意見もあるところです。
なぜ「権利関係」からの学習をすすめるのか、その辺りを中心に解説していきます。
権利関係は時間がかかる
権利関係は民法を中心とした法律の知識が問われます。
割とメジャーな法律なのでとっつきやすそうな印象があるかもしれませんが、テキストを見ると権利関係だけでかなりのページが割かれていることに気づくはずです。
それくらい、民法関連の法律を学習するのは大変だったりします。
そして、権利関係の学習は一筋縄ではいきません。
テキストに書かれている知識を使って、試験問題を解けるようにする必要があります。
学生のときに、数学で「公式」というものを習ったと思います。
その公式を丸暗記しても、使えなければテストでいい点数がとれません。
「権利関係」はそれに近い感覚です。
つまり、テキストを読んで覚えて終わり!とはならず、そこから問題集でテキストの知識を使う練習をしたり、応用した問題に対応できるように知識を深めていかなければならないのです。
テキストのページ数から想像する以上に時間がかかる科目なのです。
時間がかかる科目を後回しにするほど怖いことはありません。
であれば、最初に取り組んだ方が気持ちの面でも安定します。
民法は他の法律の基礎でもある
権利関係の中心になっている「民法」という法律は、他の法律の基礎となっています。
簡単にいうと、民法の知識がないと理解しにくい法律が多いということです。
宅建士試験では法律の学習がメインになりますので、その基礎的な学習をするという意味でも、先に権利関係から取り組むべきです。
宅建業法にしても法律です。
法律のイロハ的な部分を理解してから宅建業法の学習に入った方が理解しやすいのです。
本試験の順序通り
少し細かい部分かもしれませんが、本試験の問題の順序が「権利関係」から始まっていることも忘れてはなりません。
特にテキストが「宅建業法」から始まっている場合、しっかりと模試を受けて宅建士試験の科目順を覚えていないと、本試験で戸惑うことになりかねません。
権利関係から学習しておけば、本試験でも違和感なく解くことができるはずです。
なぜ「宅建業法からやるべき」派がいるのか
それでは、なぜ「宅建業法」からやるべきだ、という意見があるのでしょうか。
これは試験での点数の効率を優先しているためです。
宅建業法からは20問の出題があります。
一方で権利関係は14問です。
宅建業法の学習範囲はそれほど広くありません。
それにもかかわらず20問ですから、コスパがいいんですね。
とりあえずこの20問で高得点を狙いましょう!という考えが強いと、「宅建業からやった方がいい」という考え方に傾きます。
確かに権利関係は広範囲に及んでいて14問しか出題されないので、コスパが悪いです。
しかし、宅建士試験で合否を分けるのは「宅建業法」ではなく「権利関係」です。
権利関係の学習をしっかり取り組んだ受験生が合格しやすい現実がある以上、試験勉強を始めたばかりで士気が高まっている最初に学習した方がいいのです。
宅建業法はコスパがいいですから、多少後回しにしても短時間で学習することができます。
また、宅建業法は暗記科目に近いですので、試験に近いところで学習した方が効率いいです。
あとがき
スタートは権利関係、その後に宅建業法や他の科目をやるのと効率よく学習できます。
もちろん、しっかり計画を立ててゆとりをもちながら学習することがなによりも大切です。
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