資格試験を受験する時に気になるものの1つに「合格率」があると思います。
合格率が高い試験であれば比較的簡単なのかなとか、逆に合格率が低い試験だと難しそうだなとか、判断するきっかけを与えてくれますよね。

ただ、合格率の情報は仮の姿だったりします。
実際の合格率はもう少し低くなるのですが、その辺りの話をしていきます!

 

 

受験者数 VS 申込者数

一般的な合格率というのは、「受験者数」に対する「合格者数」の割合のことをいいます。

つまり、受験会場で実際に受験した人の中でどれくらいの割合で合格したか、を表しています。

令和3年度10月試験の合格率である「17.9%」は、この方法で算出されています。

受験者数 209,749人・・・A
合格者数 37,579人・・・B
合格率(B/A×100) 17.916%

実際に受験した人の17.9%が合格したということになります。
しかし、受験した人で表すのは本当に試験の実態を反映しているのか、という疑問が生じます。

試験に関係を持った受験生というのであれば、「申込者数」で算出した方が自然です。
受験する覚悟があったからこそ実際に申し込みをして受験料を支払ったわけです。
何らかの事情で受験はできなかったとしても、完全に無視することもできない受験生といえます。

 

申し込んで受験しない人は結構多い

宅建士試験に申し込みをしたものの、実際には受験をしなかったという人は多いです。

令和3年度10月試験では、申込者数が256,704人ということで、実に46,955人が受験しなかったことになります。
受験率が81.7%ですから、18.3%が受験しなかった計算です。

理由は色々あると考えられます。
・体調不良
・コロナ禍で試験を受けられる状況になかった
・勉強不足で諦めた
ざっと思いつくだけでもこれくらいあります。

令和3年度に限らず、毎年これくらいの割合で受験しない人が出てきます。

 

真の合格率

そこで、「申込者数」を基準にして合格率を算出してみたいと思います。
受験料を支払った人の中でのれくらいの割合で合格したか、を表す数字です。
ここでは「真の合格率」と言うことにしましょう。

令和3年度10月試験では、

申込者数 256,704人・・・A
合格者数 37,579人・・・B
真の合格率(B/A×100) 14.639%

となり、14.6%まで下がってしまいました。

他の年度でも確認してみましょう

令和2(12月)  8.36%
令和2(10月) 14.56%
令和元    13.58%
平成30   12.57%
平成29   12.63%

このような結果になりました。

真の合格率を見ると、より難関な資格だと感じるのではないでしょうか。

 

あとがき

今回は申込者数を基準とした「真の合格率」の話をしました。
これを求めて何になるんだ、というクレームが入りそうですが、改めて簡単な資格ではないんだということを確認してもらえるきっかけになればと思い、求めてみました。

真の合格率は、データに基づくノンフィクションの数字です。
頭の片隅に置いてもらえればと思います!

 

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